【武蔵×永田晃一×NOBUYA(ROTTENGRAFTY)対談】

●「MUSASHI ROCK FESTIVAL 2022」(通称・ムサフェス)もこれで最後の対談になります。武蔵さん、ROTTENGRAFFTYのNOBUYA(Vo)さん、そして、今回ムサフェスのキー・ビジュアル(ポスター)を担当した漫画『鬼門街』を執筆されている永田晃一先生を迎えて、3者によるスペシャル対談となります。

武蔵 この繋がりは今考えても面白いですね。ムサフェス1回目のポスターを描いてもらったのが漫画『クローズ』、『WORST』でお馴染みの高橋ヒロシ先生で・・・永田先生と初めてお会いしたのはその繋がりですよね?

永田 そうですね。

武蔵 そこで永田先生を紹介してもらい、ROTTENGRAFFTY(ロットン)と永田先生が仲がいいのは後から知ったんですよ。

永田 NOBUYAも俺と出会う前から高橋先生と繋がりがあるんだよね?

NOBUYA そう。「CROWS NIGHT」に出させてもらい、そこで高橋先生と繋がりができて、(永田)晃一とはまた別で出会ったんですよ。

武蔵 僕は永田先生からロットンを紹介してもらったわけではなく、「SKULLMANIA」(音楽イベント)でロットンのライヴを観て、周りの仲間全員に「ロットンって、めちゃくちゃかっこ良くない!」って、そこで完全にインプットされた感じですね。

NOBUYA ありがとうございます!嬉しいですね。

武蔵 こうしてムサフェスにロットンが出てくれるのも嬉しいなと。それと、もともと『鬼門街』が好きなので、今回は永田先生に絵を描いてもらえましたからね。宝物です。

●話が少し戻りますが、NOBUYAさんと永田先生の出会いは?

NOBUYA 「京都大作戦」(10-FEET主催の音楽フェス)のバックステージで7、8年前かな・・・やべきょうすけさんに「NOBUYAと気の合う人がいるから、紹介してもいい?」と言われて。でもライヴ本番前で、すごくピリついていたんですよ。

永田 すごく怖かったです(笑)。ピリついていたけど、話したら優しくて、そこから急激に近くなりました。

●永田先生はライヴもよく観に行かれるんですか?

永田 そうですね。ライヴは好きです。やべきょうすけと一緒にフェスにも行きますからね。さきほどいった「SKULLMANIA」も観に行ったし、去年の「ポルノ超特急」(ロットン主催の音楽フェス)も観に行きましたからね。

武蔵 「ポルノ超特急」はまだ行ったことがないから、いつか行きたいと思っているんです。

NOBUYA 是非来てください!

●NOBUYAさんは今回ムサフェスの話が来たときはどう思われました?

NOBUYA 僕らごとで申し訳ないんですけど、ロットンは今ピンチでギタリストが休んでいる状況なんです。その中でも熱烈にオファーをいただいたので、それが嬉しくて。その状況でもブチかます準備はできてるし、出ると決めたからにはギタリストがいない状態でもロットンを呼んで良かったな、と思うライヴをしたいです。

●では、NOBUYAさんから見た武蔵さんの印象は?

NOBUYA 僕と晃一は世代が同じで、90年代後半から00年のK-1はほぼほぼ観てましたからね。

永田 全試合と言ってもいいくらい観てたよね。

NOBUYA うん、武蔵さんがK-1を背負っているイメージがあったし、同じ日本人としてもめちゃくちゃ誇らしかったですからね。僕もバンドを続けて、こうして出会えて、武蔵さんのイベントに出させてもらえるのは光栄ですね。

武蔵 嬉しい言葉ですわ。

●永田先生は、武蔵さんからムサフェスのポスター依頼があったときはどんな気持ちでしたか?

永田 第一声は「僕なんかでいいんですか?」と。ほかにも凄い人はいますよと。それとは裏腹にめちゃくちゃ嬉しかったんですよ。ムサフェスは毎回行ってるし、うちの師匠(高橋ヒロシ)がポスターを描いていたのは知っていたので、武蔵さんの引退試合に漫画家がこういう形で関われるんだ、凄いなあと思っていたんです。いつか僕もそのステージまで頑張らなきゃいけないなと。その夢が叶ったというか、実現させてもらえたので・・・嬉しさ半分、プレッシャーも半分ありましたね。武蔵さんからは一度ダメ出しをいただいたんですけど。

全員 ははははは。

永田 最初に描いて、武蔵さんから違うバージョンを見たいと言われて、最終的に二枚目が採用されたんです。

武蔵 ヘンにこだわらせていただきました(笑)。夢中になって読んだ漫画の先生に描いてもらえるのは嬉しいですね。今回のポスターも最高の出来ですからね!

永田 ありがとうございます。僕のキャラクターと武蔵さんがいるのが最高に嬉しいです。

●永田先生から見た武蔵さんの印象は?

永田 怖いオーラも出さないし、こういう人が本当に強い人なんだなと。

武蔵 怖いオーラを出すのは試合のときだけでいいかなと。

永田&NOBUYA ははははは。

武蔵 関西の兄ちゃんですから。

●ちなみに武蔵さんはロットンのどこに一番惹かれたんですか?

武蔵 一点に偏らないジャンルと言うんですかね。ロットンを初めて観たときに震えるぐらいかっこいいと思ったし、こんな日本のバンドがおるんやなと。型にハマっていないし、いろんな人が聴いて、みんながかっこいいと思う音楽じゃないかと。いろんな要素が混ざって、ロットン節になってますからね。

●NOBUYAさんはどんな気持ちでムサフェスに臨もうと思ってます?

NOBUYA さっきセットリストを考えていたんですけど、僕らはやんちゃなスタイルだし、どのフェスに出てもほかのバンドには負けないんで。今回は僕も含めて格闘技が好きな人もたくさん集まるので、そういう人にロットンの音楽をどう刺していこうかなと。お互いのお客さんが混じるところがムサフェスの魅力だと思うので、僕らのやんちゃなスタイルをどこまで格闘技ファンの人が認めてくれるのかなと。そこに重きを置いてます。

●通常の音楽フェスに出演する気持ちとは違いますか?

NOBUYA 全然違いますね。対バンは全員ぶっ倒すのは間違いないし、格闘技のファンはどこまで刺していいのか、未知の世界なんですよ。武蔵さんのように「ロットン、かっけー!」と思ってくれる方がいたら嬉しいですね。守りに入らず、攻めます。

●容赦なく攻めるセットリストで挑もうと?

NOBUYA はい、マニアックな曲でも攻めてるものを入れようと(笑)。

●永田先生は今回のムサフェスに期待するところは?

永田 いちオーディエンスとして全力に楽しみに行くぞ!って感じですね。ロットンは間違いなく凄いし、それは格闘技ファンにもぶっ刺さると確信してます。格闘技は格闘技で凄い試合をブチ上げてくれると思うので、純粋に楽しませてもらうだけですね。現場に行かないと感じられない熱量ってあると思うので、あの空気感は会場で味わってほしいですね。

NOBUYA 音楽と格闘技のイベントって、すごくハードルの高いことをやっていると思うんですよ。音楽にもいろんなジャンルがあるけど、ジャンルの壁を崩すのはなかなか大変ですからね。それを何年もやられている武蔵さんは凄いと思いますし、そこにチャレンジしている武蔵さんがかっこいいなと。そこに少しでも力になれたらというか、架け橋を渡すことぐらいならできるかなと。音楽はもちろん、格闘技も大好きなので、格闘技もかっこいいやろ?ってナビゲートできたらいいですね。2月12日のムサフェスがまた次に繋がる一歩になると思うので、そこでまた声をかけてもらえたら嬉しいなと。

武蔵 初めてロットンのライヴを観たときにムサフェスに出てもらいたいと思いましたからね。まだまだ続けていくイベントやし、僕は世界に目を向けて、もっとでかいことをやりたいと思ってますから。そこで対・世界と闘えるアーティスト、ファイターに声をかけようと思ってますからね。当日はロットンにムサフェスの客を沸かせてほしいですね!

(荒金良介)

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